パソコンのスリープと休止状態の違いは?消費電力や使い分けは?
ノートパソコンの電源オプションに
- スリープ
- 休止状態
- シャットダウン
- 再起動
などの項目があります。
私がサラリーマンだったときに、
今までなんとなく使い分けていましたが、
会社の同僚に聞かれたのを機に調べてみました。
パソコンのスリープと休止状態とシャットダウンの違いは?
スリープと休止状態、シャットダウンとの
違いに関して紹介します。
スリープのメリット・デメリット
スリープは、
その時の作業内容をメモリに保存し、
待機している状態です。
スリープのメリット
- 休止状態やシャットダウンよりも
作業の再開が圧倒的に早い。 - 作業再開時にかかる電力が少ない。
スリープのデメリット
- 電力が断たれ強制終了された状態になると、
作業内容が失われる。 - 電力が極微量だが消費され続ける。
- プログラムの更新があっても
反映されない。
以上が、スリープの特徴とメリット・デメリットです。
休止状態のメリット・デメリット
休止状態は、
その時の作業内容をハードディスクに
保存し、パソコンの電源を切った状態です。
休止状態のメリット
- 作業内容が消えることはない。
- スリープ時よりも少ないが
極微量の待機電力が消費されます。 - シャットダウンよりも作業の再開が早い。
休止状態のデメリット
- 休止状態にする時と作業の再開時に
多大な電力を消費する。 - スリープよりも作業の再開が遅い。
- プログラムの更新があっても
反映されない。
以上が、休止状態の特徴とメリット・デメリットです。
シャットダウンのメリット・デメリット
シャットダウンは、
その時の作業を含め常駐プログラムなど
全て終了し、パソコンの電源を切る。
シャットダウンのメリット
- 作業内容が消えることはない。
- 休止状態と同じ待機電力が消費される。
- プログラムの更新がある場合に反映される。
シャットダウンのデメリット
- シャットダウンと再起動時に
多大な電力を消費する。 - 起動までに時間が掛かる。
以上が、シャットダウンの特徴とメリット・デメリットです。
ここまで、スリープ、休止状態、シャットダウンの
特徴、メリット・デメリットを紹介しました。
聞き慣れない言葉が出てきたので、
少しわかりにくかったかもしれません。
無理矢理例えて言うと机で作業していて、
- 机の上を片付けずに席を外すのがスリープ
- 机の上を片付けて席を外すのが休止状態
- 机も片付けて席を外すのがシャットダウン
といったところでしょうか。
スリープと休止状態とシャットダウンの消費電力は?
では次に、スリープと休止状態とシャットダウンで
どのくらい消費電力が異なるのかを紹介します。
以下のマイクロソフトのサイトでは、
90分以内の離席ではシャットダウンよりも
スリープを使った方がお得と説明しています。
→ 疑問2 ちょっと離席、休憩のときにも賢く節電するには?
(http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-7/guide/setsuden02.aspx)
ここのデータで実際に計算してみます。
(Windows7 ノート)
シャットダウンと起動にかかる電力 | 1,582Ws |
シャットダウン後の待機電力 | 0.38W |
スリープとスリープ復帰にかかる電力 | 355Ws |
スリープ時の待機電力 | 0.56W |
シャットダウンとスリープの
消費電力が同じになる時間は、
1,582+0.38y=355+0.56y
より、
y=(1,582-355)/(0.56-0.38)
=6817[s]
=114[min]
となり、1時間54分以内の離席時は
スリープの方が消費電力が少なくなります。
1ヶ月間ずっとスリープにしていて
どのくらいの電気代になるのかを実験した方もいるようです。
→ Windows Vistaのスリープモード 消費電力、電気代
(http://www.aqaweb.net/sub/page053.html)
こちらの情報だと1ヶ月間ずっとスリープ状態にした場合、
電気代は3円だったということです。
休止状態の待機電力はシャットダウン時と同じで、
電源を切る時は、休止状態よりもシャットダウンの方が
消費電力が多くなります。
スリープと休止状態とシャットダウンの使い分け
ここまで紹介してきた内容を踏まえて、
どのように使い分けるか考えてみてください。
私がサラリーマンだったころは、
以下のように使い分けていました。
就寝時 | シャットダウン |
起床~朝食まで | つけっぱなし |
朝食時と出社準備時 | スリープ |
出社時 | 休止状態 |
夕食~お風呂 | スリープ |
出社時は休止状態で、就寝時はシャットダウン。
それ以外は、15分以上離席する時はスリープ、
15分以内ならつけっぱなしという感じです。
今回調べるまではスリープは使わず
基本的に休止状態を多用していましたが
今後はスリープを多用していきます。
記事が価値あるものだと思われたら、
下のボタンからシェアをして頂けると嬉しいです。
↓↓↓メルマガ登録は下のフォームから↓↓
パソコンにもよりますが、デスクトップで休止状態でも電力を常時30W以上使用し続けるものもあります。
特に近頃のパソコン(GIGABYTE,ASUS)などではシャットダウン状態でも20W以上の電力消費しているものもあります。
(自作で作って測ったら、コンセント抜かない限り最低でも20W以上の消費している)